2023年4月10日月曜日

Pythonを使った機械学習入門:scikit-learnを使った基本手法を解説

 【第1部:機械学習とは】

機械学習は、コンピュータに人間が与えた大量のデータをもとに、自動的に規則性やパターンを見つけ出し、予測や分類を行うことができる手法です。機械学習によって、ビジネス分野や医療分野など多様な分野でデータの分析や予測を行うことができるようになりました。

機械学習には、教師あり学習、教師なし学習、強化学習の3つの種類があります。教師あり学習は、既に正解が与えられたデータを学習して、新しいデータの予測を行います。教師なし学習は、正解が与えられていないデータを学習して、データのパターンやクラスタリングを行います。強化学習は、報酬を最大化するように学習することで、意思決定を行う手法です。

機械学習において、Pythonは非常に人気があり、多くの機械学習ライブラリがPython上で開発されています。その中でもscikit-learnは、Pythonで最も使われている機械学習ライブラリの1つであり、初心者にも扱いやすいため、機械学習の入門におすすめです。

機械学習には、データの前処理、特徴量エンジニアリング、モデルの選択、モデルの評価というステップがあります。これらのステップに加えて、scikit-learnは機械学習に必要な多くのアルゴリズムを提供しており、機械学習の初心者でも手軽に学習することができます。


【第2部:scikit-learnを使った基本的な手法】

scikit-learnはPythonの機械学習ライブラリの1つで、様々な機械学習の手法を実装することができます。ここでは、scikit-learnを使った機械学習の基本的な手法について紹介します。

  1. データの読み込み scikit-learnでは、機械学習に使用するデータを簡単に読み込むことができます。scikit-learnには、サンプルデータセットが用意されており、簡単にロードすることができます。

  2. 前処理 機械学習において、データの前処理は非常に重要です。scikit-learnでは、データの前処理を行うモジュールが用意されており、データのスケーリング、欠損値の補完、カテゴリカル変数のエンコーディングなどを簡単に行うことができます。

  3. モデルの選択 scikit-learnでは、様々な機械学習アルゴリズムが実装されています。適切なモデルの選択は、機械学習の精度に大きく影響します。

  4. モデルの学習 選択したモデルに対して、学習を行います。scikit-learnでは、fit()メソッドを使って学習を行います。また、交差検証などのモデルの評価方法も提供されています。

  5. モデルの予測 学習したモデルを使って、新しいデータに対する予測を行うことができます。predict()メソッドを使って予測を行うことができます。

以上が、scikit-learnを使った機械学習の基本的な手法についての説明です。scikit-learnは、Pythonで機械学習を始めるための強力なツールとなっています。

python
from sklearn import datasets
from sklearn.model_selection import train_test_split
from sklearn.neighbors import KNeighborsClassifier
from sklearn.metrics import accuracy_score

# データの読み込み
iris = datasets.load_iris()

# 特徴量とラベルを取得
X = iris.data
y = iris.target

# データを訓練用とテスト用に分割
X_train, X_test, y_train, y_test = train_test_split(X, y, test_size=0.3, random_state=42)

# k-NNアルゴリズムによる分類器の学習

knn = KNeighborsClassifier(n_neighbors=3)
knn.fit(X_train, y_train)

# テストデータでの精度を計算

y_pred = knn.predict(X_test)
accuracy = accuracy_score(y_test, y_pred)

# 精度の出力

print("Accuracy:", accuracy)

このプログラムでは、scikit-learnのdatasetsからアヤメのデータセットを読み込み、その中から特徴量とラベルを取得しています。次に、train_test_splitを使ってデータを訓練用とテスト用に分割し、KNeighborsClassifierによるk-NNアルゴリズムによる分類器の学習を行います。最後に、テストデータでの精度を計算し、その結果を出力しています。

このように、scikit-learnを使うことで簡単に機械学習のプログラムを作成することができます。

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